■目次
はじめに
前回は,販売者側視点で遊戯王カードについて取り扱いました.
今回は,収集家視点で考えていきます.
コレクション対象としての遊戯王カード
トレーディングカード全般に当てはまることですが,シングルカード自体の本来の価値は無に等しいです.物体そのものに価値を求めるならば,宝石や貴金属の方がまだましだと思います.
それでも,「マニア」や「オタク」と呼ばれる人たちは,サブカルチャー商品を買い続けているのが実状です.
私自身も,「ブルーアイズ」と「BMG」を準無限回収しているので,コレクターの仲間ですね.
なぜ,コレクターは無限回収してしまうのか?
まず,「無限回収」とは同じカードなどを買い続けることです.
逆に,「有限回収」は集め終われば,それ以上の爆買いをやめることです.しかし,あるジャンルの有限回収を終えただけで,次のジャンルを有限回収を始めるのであれば,それは無限回収のⅠウェーブを終了しただけです.
本ページでは,「無限回収」の収束先を「収集欲の極み」として考えます.なぜなら,転売目的で全てを買い占めるのとは目的が異なるからです.
転売屋の目的は,儲けるが絶対であり,そのための目標として,100%近い占有率を目指します.
一方,純粋なコレクターの場合,全てを手に入れたいという欲望に従って行動しているだけです.
コンプリートを目指す人を止められますか?いや,出来ない.それが答えです.
もしも,収集癖を治したら,グッズが売れなくなり,マーケットの賑わいもなくなります.
一般の人が「無駄遣い」と笑い,罵る行為によって,玩具メーカーやアイドル事務所は儲かっています.
OTAKU(オタク)が普通の人になると,経済損失が大きく,仕事を失う人も出てくることでしょう.
それでも私が準無限回収を続けるワケ
答えは単純です.完全美品のカードを見つけるのが難しいから,買って確かめています.
実店舗であれば,ショーケースから出して貰えますが,状態確認だけをして買いませんって言うのはなかなか気まずいです.
もちろん相手もビジネスなので,状態確認だけをすることを躊躇う必要がないのは分かっています.
しかし,値札が貼られたスリーブに入ったカードを数秒見たぐらいでは,完全美品であるか検品するのが困難です.
また,少し特殊の考え方ですが,カードショップを応援するつもりで買い続けています.
オードリー若林さんが本を売らない理由
お笑い芸人オードリーの若林正恭さんが2018年1月30日放送の「セブンルール」という番組で,「読んだ本は売らずに捨てる」と語っています.
『作家さんにお金が入らないから』
お笑い芸人 若林正恭
私も,新品を買うことで次の作品を出して欲しい考えるタイプです.応援の投資として,続けて欲しい作品は限定版を購入したりします.
応援型の長期投資
通称「コンマイ」こと,「KONAMI」ようにデュエルリンクスやカジノで儲けるビジネスモデルと異なり,カードショップは少しの変化で大きな影響を受けてしまいます.
新品のパック販売は,予約で仕入れるため,不良在庫を抱える可能性があります.そのため,買い取りで中古品を集めて,シングル販売やオリパで利益を確保しにいきます.
カードショップは,有料&無料デュエルスペースを提供することで,デュエリスト(ユーザー)とトレカ会社を繋いできました.
コレクターとしては,良品を仕入れて欲しいため,適正価格であれば購入してお金を流しているつもりです.
もちろん,ぼったくり価格では買いません.エラーカードのように特殊な条件でない限り,相場より高く販売する業者は淘汰されるべきです.
アメリカのトイザらスが終わったように,ここ数年で小売業界の仕組みが変化しています.絶対王者Amazon様に貢がなければ,生き残ることが難しいです.日本だと,楽天やヤフーが通販サイトとしてのライバルです.アメリカの通販だと,まずeBay.comを調べた後,Amazon.comを調べに行きます.
トイザらスですら負ける時代なので,小さなおもちゃ屋が潰れても不思議ではありません.例えば,「遊楽舎 姫路花田店」さんを応援しているので,アマゾン店でカードを購入してみました.
遊楽舎はYouTuber「ヒカル」によって,全国的に知られたカードショップ(アダルトショップ)になりました.『店長』の「筧 久明(かけい ひさあき)」さんを応援したいので,「購入」という形で関わってみました.本当は,昔集めたグッズを寄付したいぐらいです.
姫路のお店なので,大阪方面で生活するようになれば実店舗へ訪問したいと考えています.
クレジットカード対応開始しました♪ お客様:トレカのお店なのに、クレジットカード使えないの!? 店長さん:じゃあクレジットカードもトレードしましょうか! ・・・と、いうやり取りは無かったのですが、そんなわけ(どんなわけ?)で、本日からクレジットカード取扱い開始です♪ 大体のクレジットカードには対応できてると思います♪ 対応カードは下記にて確認してくださいね。 よろしくで~す。遊楽舎 姫路花田店へようこそ♪
遊楽舎さんは三井住友カードさんとコラボしているので,クレジットカード払いにもバッチリ対応済みです.クレヒス修行僧として,応援したい+カード対応というお店は生き残って欲しいです.可能な範囲内で,お金を使っていきます.
おわりに
みなさんにはお気に入りの店舗がありますか?
私が中学生の頃まで通っていたゲーム屋さんは,高校生の時いつのまにか閉店していました.私にとってカードは,想い出の一部です.どのようにして自分の元にやってきたのかも重視しています.
例えば,小学生の時?に駅の本屋?で父親に買ってもらった「オベリスクの巨神兵」や,お祭りの屋台(的屋・テキ屋・やし)で買ってもらったはずの「偽物ブルーアイズ」など.
その他には,交換してもらったカードなど.これらのカードは,価格に関係なくコレクションしてしまいます.具体的な例だと,偽物のブルーアイズを捨てないのは,その当時の愚かさを忘れないためです.
私に子どもがいて父親になったとき,「父さんにはこんな時代があったんだ」と語りたいからです.ゲームなどを買い与える時は,その危険性を失敗談を打ち明けることで理解してもらいと考えています.頭ごなしに,「ゲームなどせず勉強しろ」と言いたくありません.
それと,祭りの屋台でお金を使わない理由を説明したいと考えています.私は,中学校のある祭りを境にお金を一切使わなくなりました.商工会などの屋台以外にお金を使うなら,専門店へ行きお金を使う人間になりました.
「綿あめ」や「ベビーカステラ」も買わないですね.ただ,「スマートボール」や「射的」を楽しみにした時代もあったので,子どもにはある程度経験させてあげたいと考えています.その際,小学生ぐらいになれば「屋台の闇」を偽カードで教えます.
「彼らにも生活があるが,父さんなら別の人を応援したい」と伝えた上で,屋台でお金を使って欲しいです.実際,友達と「当たらねー」と言い合うのも良い経験です.
このように1枚の偽カードですら,「想い出=歴史」があります.海馬瀬人が「青眼の白龍」を魂のカードと言うように,お気に入りのカードは本来プライスレスです.
新たな想い出を作るためにも,可能な範囲内でお店にお金を落とした上で,コレクションを完成させたいですね.
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